先日、「子どもの歯を磨くと出血するんですが、もしかして歯周病ですか😥?」と驚いている保護者の方がいらっしゃいました。
子どもたちの場合、歯周病ではなく歯肉炎の状態であることがほとんどです。
ちょうど幼稚園や保育園、学校から歯科検診の結果をもらって来る時期なので『歯肉炎』と診断を受けて来院されるお子さんもいらっしゃいます。
まずは歯周病と歯肉炎の違いをお伝えしたいと思います。
歯周病とは歯を支える骨が溶けてしまう病気をいいます。これは歯の汚れが歯周ポケット(歯と歯茎の隙間のことで、磨き残しがあるとどんどん深くなっていく)に入り込み、歯を支える骨自体を溶かしていくことで、歯自体に問題がなかったとしても歯が抜けてしまうこともある恐ろしい病気のことです。
一方、歯肉炎とは適切な歯磨きが行われていないことで歯茎の炎症が起こっている状態を指します。
歯周病は一般的に年齢を重ねることがひとつの要因(20代から患者数は増えてくると言われる)とされているものなので、子どもたちの場合、歯肉炎を起こしている状態であることが多いといえます。
とはいえ、子どもだから歯周病にならないわけではありません!
現に、歯周炎は重症化すると歯周病へと移行することになる場合が多いため、子どもの頃に歯周炎を予防することは大人になってからの歯の健康・体の健康を守るために必要なことです。
子どもたちは時に「歯磨きってめんどくさいなぁ・・・」とさぼってしまいがち。
ですが、それは言い換えれば大人たちがそういう姿勢・発言をしているということでもあります。
子どもは大人の姿をよ〜〜〜〜く見ていますから、大人たちが自分の歯をどのように扱っているかもちゃんと知っています。
例えば定期検診に通う習慣のある保護者の方は子どもたちも歯科医院へ連れていくことでしょう。
そして👆このように小さいうちから歯のお掃除をしておくことで、重度の歯周炎になる前に綺麗な状態を維持することが可能です。
小さな子どもたちは自分自身で綺麗に歯を磨くことがとても難しいもの。
さらにいえば、子どものお口は小さいので奥歯が磨きにくい!もっともっといえば、大人の歯と子どもの歯が混合しているお口の中は歯科医師や歯科衛生士でも磨くのが難しいくらい難易度が高いのです!
もちろん普段の歯磨きから徹底的に綺麗にするぞ!!!という意識を持って磨いていただくことが大切なのですが、
それでもどうしても残ってしまう磨き残しは定期的に歯科医院で一掃して清潔な状態を保っていくというのが望ましいとされます。それは大人も子ども同じことがいえます。
小さいうちから痛くないうちに、痛くなるような処置をしなくて済むうちに、歯科医院に通う習慣を身につけておくことが大人になってから歯周病やその他お口のトラブルに悩まされないコツではないでしょうか?
ぜひ小さなうちから(なんならお腹の中にいる頃・・・お母さんが妊婦さんのうちから)そよかぜ歯科クリニックに遊びに来て欲しいと思っています😊