コラム

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バイオフィルムとはなにか

2018年も残りわずか・・・

そよかぜ歯科クリニックも治療はもちろん、院内の大掃除にも励んでいる日々です

毎日掃除しているはずなのにびっくりするほどの汚れに出会うのが大掃除の醍醐味???とも言えますが、

これ、実はお口の中のお掃除でも同じような現象に出会うのです

 

お口の中も毎日しっかり歯磨きしているはずなのに・・・?!ということがあるのです!

さて、今回のタイトル・・・
ずばりバイオフィルムとはなにか!?なのですが、

簡単に言うとバイオフィルムとは排水溝などに膜をはったようにねばついた汚れがつくことがありますが、あれのことです。
ここではそれがお口の中(歯の表面など)で起こっている状態を指します。
説明がややこしくなってしまうので、詳細は当院の歯科医師・歯科衛生士に直接聞いていただきたいのですが、そもそもバイオフィルムを説明する前にプラークとはなにかの話からしなければなりません。

バイオフィルムとプラークは同じようなものと考えていただいて結構です。
プラークは細菌の塊で、その細菌たちがたくさん集まりネバつき・落としにくくなってしまっているような状態をバイオフィルムと捉えています。

毎日掃除していれば綺麗に落とせるはずの汚れも、ずっとためておくことで落としにくい頑固な汚れへと変化しますが
お口の中でもそれと同じことが起こっているとかんがえてもらえばわかりやすいのではないでしょうか?

毎日の歯磨きで全ての汚れを綺麗に落としていればいいのですが、100%磨き残しなく磨ける人はあまりいません。
また、人間ですから磨き方に癖が出てしまうのも事実。
磨きやすいところは綺麗に磨けていても、毎回同じところに汚れがたまっていることも考えられます。
歯科医院でのお掃除の際にもどこに汚れがたまっているかをお伝えすることがあると思います。

全体的に綺麗に磨けています、といわれると安心してしまうかもしれませんが、
定期検診にくるたびに同じところに汚れが残りやすいと言われている方は要注意です!
その部分の汚れはバイオフィルムとなって歯にこびりついてしまっている可能性がありますよ。

ご自身での歯磨きをパーフェクトに近づけることはもちろん大切なことです。
しかし先にもいいましたが、人間ですから磨き残しが出てしまうのはしょうがないことともいえます。
なので、日々溜まってしまった汚れは定期的に歯科医院で一掃することで清潔な状態を維持することができます

歯科医院でお口のお掃除をすると、歯の表面もつるつるした感じを実感していただけると思うのですが、それが綺麗になっている状態といえます。

例えばその状態でフッ素を塗れば、吸収がいいのでフッ素の効果を最大限に発揮することができます。
毎日の歯磨き剤にもフッ素が入っているかもしれませんが、例えばバイオフィルムがべっとりとくっついている状態にフッ素を使ったところで歯にはしっかり届かないので効果はあまりないとされています。
せっかくなら効果を最大限に感じたいですよね!?
そのためにはやはり歯科医院での歯の掃除は欠かせません。

ずっと歯科医院に行かれていない方の場合は、歯のお掃除をすると歯茎が下がったように感じたり、痛みがでたり
歯と歯の間に隙間ができた・・・と言われる方もいますが、それはある意味逆なのです。
それまでは歯茎の状態が良くないので腫れていたものが、お掃除をしたことによって引き締まって下がったように感じたり、歯に歯石と呼ばれる石化した汚れがこびりついていたために隙間がみえなかっただけだったりすることは良くあります。
歯のお掃除をして状況が悪くなった!といわれる場合は、実際は逆であることが多いのです。

引き締まった歯茎に初めは違和感を感じるかもしれません。
それはよくない状態に慣れてしまっていた、ということでもあります。
歯茎は腫れていないのが正常です。歯磨き程度では出血はしないし、綺麗なピンク色が正常な色です。
まずはその正常な状態を通常にしていくことが大切です。
歯石もついていない状態だと歯に隙間が・・・と思うかもしれませんが、それは汚れで隙間が埋まっていたもの。
埃だらけの状態のお部屋よりもすっきり片付いたお部屋の方が心地良いように、歯石もない状態の方が
フロスも通しやすいはずです。嫌な臭いもしないはず。

歯のお掃除は定期的に行うことで綺麗な状態を維持することができます。
まずは一度そよかぜ歯科クリニックにお電話くださいね⭐️

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