コラム

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こどものおやつについて⑵

前回の続き、こどものおやつについてお話したいと思います。(前回をご覧いただいていない方は、コラムの「こどものおやつについて(1)」からお読みいただきたいと思います。)

 

前回、おやつ=甘いもの、という考え自体をやめましょうとお伝えしました。

その理由をお話します。

ずばり!!甘いもの好き=野菜嫌い!?と言われているからです。もちろん例外もあるでしょうが、甘いものを好んで食べる子は野菜嫌いな傾向があるとされています。

特に3歳までのおやつは「補食」の役割が大きいため、スナック菓子や甘いものなどをあげるのは避けるほうが無難です。これらはむし歯だけでなく、肥満のリスクを高めることも懸念されています。この頃は「食材そのものの美味しさ」を感じられる味覚を育てていけるよう心がけられるといいですね。

3歳頃に「美味しい」と感じたものは、大人になっても美味しいと感じやすかったり、好んで食べる傾向がみられるそうです。この時期に味覚の基礎が作られるということなのでしょう。

 

とはいっても、いやいや期に入ったこどもや味覚が敏感なこども、好き嫌いが激しいこどもたちにどうやったら食事を食べてもらえるのかと悩んでいる保護者の方も多いでしょう。食べてくれるなら、と甘いものやお菓子を渡してしまうその気持ち!!よ〜〜〜〜〜〜〜くわかります。

しかしそこで甘いものの魅力を知ってしまったこどもたちはどうなるでしょうか?

自然な甘みと砂糖の甘み、もちろんどちらも美味しいのですが、後者のほうが強く感じてしまい、それに慣れてしまうと自然な甘みを受け入れにくくなる傾向があると言われています。一度濃い味を食べてしまうと、薄味が感じにくくなるのは皆さんも経験があるはずです。こどもは体にいいとか悪いとかそういったことはわかりませんから、より強く味を感じるものに反応してしまうのは当然のこと。

できることなら、小さいうちは砂糖ではなく、素材そのものの甘みを感じられるような食事(補食)を食べていただきたいです。

おすすめは

無糖ヨーグルト・さつまいも・じゃがいも・栗・きゅうり・にんじんなど

旬の野菜の丸かじりは前歯でかぶりつくことを覚えることもできます。かじりとったあとには奥歯でよく噛んで食べる練習にもなります。ある程度大きさのある状態であげるのも手です。

おとなの先入観で「味がないと食べられない」「なにかつけたほうが美味しいに決まっている」と思ってしまいがちですが、子どもは意外と好んで食べたりするものです。「どうせ食べないだろう」「この間食べなかったし・・・」と思う気持ちもわかりますが、ここは少し頑張ってみてください!

 

保護者の方や周りの大人たちの食生活の見直しも大切です。

子どもたちは大人の食べるものや食べ方をしっかり見ていますよ。

 

とはいえ、おやつは栄養補給だけのために食べるものではありません。

おやつは心の栄養、という言葉があるほどで健康のために、と制限をつけすぎるのも辛いです。

大切なことは基本を頭にいれつつ、食べるものの特性・食べる量・食べ方を教えていくこと食後には必ず歯磨きを含めた口腔ケアをおこなう習慣をつけることではないでしょうか?

親が食事のコントロールできる時期は限られています。この時期に適量を教えることも食育のひとつです。

 

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