3歳を過ぎたらおやつの量を決めよう!!
前回のお話と共通するところもありますが、今回はこどものおやつについての第3回です。
まだご覧になっていない方は「こどものおやつについて(1)」「こどものおやつについて(2)」をお読みいただくことをお勧めします。
さて、冒頭にも書きましたが、3歳を過ぎたらおやつの量や内容はしっかり親がルールを作っておきましょう。このころになるとほかの子どもと遊ぶ機会も増え、食事やおやつの内容にも変化がでてくるころです。
それぞれの子どもの適量がわかるのは、やはり普段から食事の様子をみている保護者の方に他なりません。量や内容を決めて「もっと欲しい」と言われた場合でも「今日はおしまいにしよう」「また明日一緒に食べよう」と根気強く伝えていくことが大切です。
食べ始める前にどのくらいの量を食べていいのかを提示して見通しを立てておくことも有効です。
欲しがるだけ与えるとなるとだらだら食べ続けることになり、だらだら食べはむし歯のリスクを高めます。子どもたちは遊びながら食べたがったり、ちょこちょこ食べることが習慣になっている子もいますが、少しずつ食事のルールを教えていけるといいですね。
3~5歳ごろの甘いものは「砂糖(スティックシュガー1本8gで計算)2~3本分」を目安にするといいでしょう。これは日本歯科医師会が発表したむし歯予防のための砂糖の限度量を根拠としています。
制限しすぎるのはかわいそう(※もちろん極端に甘いものを食べないことを進めているわけではありません)、と言われる方もいますが、正しい知識を持たずむし歯になって歯を削ったり失くしてしまう方がもっとかわいそうではないでしょうか?
おいしく楽しく適量を食べること
かかりつけの歯科医院を持ち、定期的に歯科医院へ通うこと
を教えてあげることが大人の務めではないかと思うのです。
最後にむし歯予防のために気を付けたいポイントを以下にまとめておきます。
①のどが乾いたら水やお茶を飲むようにしよう!
スポーツドリンクやジュースは回数を決めて飲むようにし、水分補給をするときには水やお茶を飲むようにしましょう。スポーツドリンクにはたくさんの砂糖が含まれています。
②菓子パンはお菓子です。食事ではありません。例えば食パンでもジャムをたっぷり塗ればそれはお菓子の分類になります。食事とお菓子は区別し、メリハリをつけて食事をとれるように心がけるといいですね!
③口の中に残りやすい飴・チョコレート・キャラメルなどはむし歯になりやすいお菓子の代表です。毎日食べるのではなく、特別な日のご褒美などにするのがいいでしょう。
④おやつは量と時間を決めて食べたら歯を磨く習慣をつけましょう。なぜ量を決めるのか、なぜ歯を磨くのか、も伝えていくことで、子ども自身が大人になったときに自分で自分のお口を守る意識の基礎が作られていきます。